「最近、おりものの量が少ない気がする」「以前より下着が汚れないけど…これって体に何か起きてる?」と不安に感じたことはありませんか?
おりものは女性の体の変化を知らせてくれる大切なサイン。量が少ないと何か問題があるのでは、、、と心配になるのも無理はありません。
この記事では、おりものが少なくなる原因、考えられる体の変化、そしてどう対処すればいいのかをわかりやすく解説します。
病気の可能性だけでなく、体調や生活習慣によるものなど、さまざまな角度から見ていきましょう。
おりものって何のためにあるの?
おりものは、子宮や腟から自然に出てくる分泌物のこと。
透明〜白っぽく、少しとろみのある液体で、下着につくと湿った感じになるものです。
おりものには、腟内を清潔に保ち、外からの雑菌を防ぐ役割や、排卵期には精子が子宮へ届きやすくなるようサポートする働きもあります。
つまり、おりものは女性の体を守るための大切な生理現象なのです。
月経周期に応じて量や性質は変わりますが、毎日少しずつ分泌されているのが普通です。
おりものの量が少なくなるのはなぜ?
おりものの量が少ないとき、その理由はいくつか考えられます。
まず一番多いのがホルモンバランスの乱れ。特にエストロゲン(卵胞ホルモン)はおりものの量に大きく関わっています。
ストレスや睡眠不足、過度なダイエットなどでホルモンバランスが崩れると、おりものが減ることがあります。
年齢的にまだ10代後半〜20代でも、生活が不規則だとホルモンの分泌が影響を受けることはよくあります。
ピルを服用している人も、おりものの量が減ることがあります。これは薬の作用でホルモンが調整されているためで、異常ではないことが多いです。
考えられる病気や体のトラブル
おりものの量が急に減ってきた、またはまったく出なくなったという場合には、子宮や卵巣の機能低下が関係していることも。
例えば卵巣機能不全や早発閉経などがあるとエストロゲンの分泌が極端に減り、おりものもほとんど出なくなることがあります。
また、極端なダイエットを続けていると無月経になるだけでなく、おりものも減少します。
さらには、腟の粘膜が乾燥する「腟炎」や「萎縮性膣炎」などの状態が進行している可能性も考えられます。
こうした病気の場合、おりものが減るだけでなく、かゆみや痛み、性交痛などの症状が出ることがあります。
日常生活に問題があることも
おりものの量が少なくなる原因は病気だけではありません。実は普段の生活の中に原因が隠れていることもよくあります。
たとえば、体を冷やす生活をしていないか見直してみましょう。
冷たい飲み物のとりすぎや、薄着で寝ている、湯船につからずシャワーだけという習慣は、下半身の血流を悪くしてしまい、おりものの分泌が減ることがあります。
また、過度な運動やストイックな食事制限も体にとってはストレスになり、ホルモンに悪影響を与えます。
さらに、喫煙や睡眠不足なども見直すべき生活習慣のひとつです。
病院に行くべきタイミングとは?
おりものが少ないと感じても、体調が良く、生理が順調にきているならそれほど心配はいりません。
しかし、「月経周期が乱れている」「基礎体温がガタガタ」「おりものがずっと出ない」「性交痛やかゆみがある」といった症状がある場合は、婦人科を受診したほうが安心です。
特に妊娠を望んでいる方にとっては、おりものの量や質はとても大事なポイント。排卵の目安になるだけでなく、妊娠しやすい時期を把握する手がかりにもなります。
自己判断で済ませず、専門家に相談することも自分の体を守る大切なステップです。
自分でできるおりものケアと体質改善
おりものの量を増やしたいと思ったら、生活習慣を見直してみましょう。
体を冷やさない、バランスの良い食事をとる、しっかり睡眠をとるなど、基本的な健康管理を徹底することが第一歩です。
特にエストロゲンの分泌を助ける大豆製品(納豆・豆腐・豆乳など)や、血流を良くする鉄分・ビタミンEを含む食品を意識して取り入れるとよいでしょう。
また、ストレスケアも大切。ヨガやストレッチ、軽い運動を取り入れることで自律神経が整い、ホルモンのバランスがよくなることがあります。
さらに、フェムケア商品で腟内環境を整えるのも有効です。
乳酸菌サプリやデリケートゾーン専用の保湿ジェルなどを取り入れることで、おりものの質を改善することもできます。
気にしすぎないことも大切
おりものは日によっても量が変わるもの。
「昨日より少ないから異常かも」と気にしすぎるのはストレスの原因にもなり、かえって体に良くありません。
清潔に保ち、体調を整えることが一番のケアになります。
また、「他の人と比べて自分だけ変かも」と思う必要もありません。おりものの量や質は本当に人それぞれ。
大事なのは、「自分の体にとっていつもと違う変化があるかどうか」を感じ取ることです。
まとめ
おりものの量が少ないと感じたら、それは体の状態や生活習慣の変化を知らせるサインかもしれません。
すぐに不安になる必要はありませんが、自分の体と丁寧に向き合うことが大切です。
生活習慣を見直すことで改善できるケースも多く、適切なセルフケアを行うことで腟内環境も整ってきます。
ただし、月経異常や不調が続く場合は、早めに婦人科を受診して相談しましょう。
おりものの変化を見逃さず、より健康で快適な毎日を過ごせるよう、自分の体とやさしく付き合っていきましょう。